一次創作を二次創作のように書く
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かもやなぎ放送局とのインタビューでだらだらといろいろ話させてもらったら、どうして自分がゲームでストーリーを書いているかとちょっと考えてみた。
自分が触れたことのない原作の二次創作の小説を読むのがかなり好きだ(いきなり脱線だって思われてもしかたないけど、ちゃんと最後には繋がるから…)
もちろん好きな原作の二次創作の小説も読んでいるけど、二次創作の小説からしか得られない満足感があると思う。うまく言えないけど、二次創作っていうのはだれかが作りたくて作ったというよりは作るしかない強い意志で作られたものが多いと思う。頭に種が生まれたら咲かせるか実るまで頭がその種でいっぱいになるか、みたいな?
で、作ったらそのまま世の中に出すんだよ。出す前に同士に見てもらうかもしれないけど、いわゆる一般の出版業みたいなハードルとかは一切ない。編集者の確認や出版社のOKやPRのレビューなどはいらない。
今はノベルゲームをメインに作っている専業個人開発者なので、仕事は物語を書くことと言ってもいいかもしれないけど、物語を書くのが好きになったのは二次創作のおかげだ。大好きすぎる世界のキャラクターを勝手に書きたい物語に使っていっぱいにしたノートはたくさんある。
二次創作の小説のサイトをはじめてネットで見つけたときは衝撃だった。二次創作を見つける前の自分と見つけた後の自分が全然違った。二次創作のおかげで学校以外で友達をはじめて作ったし、二次創作という共通言語で他の人と話せるようになった。今は学校の友達とほとんど連絡を取っていないけど、小学校のときに二次創作のフォーラムで知り合った友達とはずっとなかよくしているし、結婚式にも来てもらったくらいだ。
でも、ライターになりたかった、というわけではない気がする。書くこと自体が好きなのかどうか怪しい。二次創作で物語を書きはじめたのは書くしかなかったからだと思う。原作ではこのシナリオがなかったけど見たい。このキャラ同士の話がもっとほしい。二次創作でこれが現実にできるし、同じようにこのパラレルの現実を必要とする人同士と繋がることもできる。
今はあまり二次創作をやっていない。いつこうなったのかははっきり覚えていないけど、たぶん単に時間がなくなっただけ。ちょっと違うけど、最近は自分のゲームで物語を書いていることで欲を満たしているところもある。
(ちなみに、自分が作るゲームのストーリーでも「一次創作」と「二次創作」のラインではっきりと分けている。ゲームで書くものは「一次」になるけど、頭の中で「こうだったら面白いよね」とかは「二次」。一次創作にしないことでもっと楽しめることもあるので…二次創作から始まった一次創作のクリエイターならこの気持ちはわかってくれるよね…?😆)
しかし、自分はゲームを有料で出しているので、やはりそこで結構感覚が変わる。ゲームを買って遊ぶ人と二次創作の小説を読む人の期待はもちろん違う。
売っている以上ゲームは「商品」なので、「商品」らしく対応している。バグがないようにテストしてからリリースしている。各プラットフォームで更新している。体験版も時々出している。
でも、批判があってもストーリーのほうはあんまり変えない。批判が間違っているからとかそういうのじゃない(ライターとしてまだ成長できるところはたくさんあると思う)
ただ、自分が物語を書いているのはライターとして成長したいからじゃない。物語を書く気持ちのは二次創作をやる気持ちと一緒ーー書かないといけないからだ。書かないとずっと「これを書いて」「このストーリーを実現させて」とうるさく心の叫びが聞こえる。書いたストーリーを公開して他の人に共感してもらえるのは嬉しいけど、最終的には自分のために書いているだけだ。誤字がある場合は修正するけど、ストーリーを「うまく」することをあまり望んでいない。
ここはかっこよく詩人のシェリー氏の『詩の擁護』(読んだことないなら読んでみて)の話で終わらせればいいだろうけど、自分の根っこは詩人でもライターでもなく二次創作の沼から生まれた人間なので、最後はこのお願いで…
おすすめな二次創作の小説があるなら教えて!🙏