選べない選択をわざと見せるA YEAR OF SPRINGSのゲームデザイン

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ゲーム開発者が自分のゲームのデザインを語るAFTER JOURNEY'S END volume 2で自分が書いた記事が公開されたので、日本語版をここで共有する。ノベルゲームの選択肢の使い道について色々書いてみた。

英語になるけど、他の記事も結構面白いので興味ある方は読んでみてね!


選べない選択をわざと見せるA YEAR OF SPRINGSのゲームデザイン

npckc (bluesky/site & other social links)

選択肢はノベルゲームの骨のようなもので、選択肢を入れる・入れない場所でゲームのスケルトンが作り上げられる。A YEAR OF SPRINGSはプレエイヤーが選べない選択も見えるようなデザインになっている。

まずは自己紹介。主にノベルゲームを作るノベルゲームが大好きな個人ゲーム開発者のnpckcだ。ノベルゲームの選択肢の使い道についてたぶんずっと語れると思うけど、短くするために話題を絞る。

ノベルゲームの選択肢は普段プレイヤーに見えるようになっている。例えば…

しかし、見えない選択肢もある。選択肢なしで会話が進む場合は制作者がわざとプレイヤーに選択をあげないことにしている(つまり、制作者が選択をしている)

逆に条件が満たした場合だけ選択肢が選べるようになる場合、条件が満たしていない場合はそもそも選択肢をプレイヤーに見せないことが多い。

ノベルゲーム三部作が入っているA YEAR OF SPRINGSでは選べない選択肢の見せ方で悩んだ挙げ句、各主人公の性格に合わせて見せ方を変えることにした。

1作目のone night, hot springsと2作目last day of springではよくある方法にした。例えば、点数が足りない場合は選択肢を見せない減点方式、または選んだ選択肢ですぐにバッドエンドに導かせる他の選択肢を与えないゲート方式(七支刀方式と言ったほうがわかりやすいかな?)

one night, hot springsのコードのスクリーンショット。menu: h "(What should I do?)" "Go to the baths" if spoons >= 1: jump bath "Don't go to the baths": one night, hot springsのゲームのスクリーンショット。"(What should I do?)"のセリフと"Don't go to the baths"の選択肢が表示されている。

左にあるのはone night, hot springsで使っている減点方式の選択肢のコード。本来なら主人公には「お風呂に行く」と「お風呂に行かない」という2つの選択肢があるはずだけど、主人公のHPによっては「お風呂に行く」の選択肢が表示されない場合もある。

右にあるゲームのスクリーンショットでは1つだけ選択肢が表示されている。主人公のハルはストレスでHPが減って、自分でも「お風呂に行く」という可能性があることすらわかっていないので、プレイヤーも「お風呂に行く」という選択肢が見えないようになっている。

選べない選択肢はそもそも表示しないというデザインはよくあると思うけど、3作目のspring leaves no flowersでは取らない選択肢をわざと見せるようした。

spring leaves no flowersのスクリーンショット。"I was just wondering..."のセリフと"Did something happen with you and Erika?"の線が引かれた選択肢と"Do you think she liked my present?"の普通の選択肢が表示されている。

取り消し線が引かれた選択肢を選んでも普通の選択肢を選んでも、ダイアログは同じように進む。主人公の愛美は取り消し線のエリカの選択肢の質問を聞かないままプレゼントの話をする。

ただし、両方の選択肢を表示することで、主人公が悩んでいることがプレイヤーに伝わる。プレイヤーが線が引かれた選択肢を選ぶことで主人公が何か言いたいのに言えないことを示す。ここで実際に言わなくても、選ぶことで「言いたいことがあっても相手の反応が心配だから言わない」という主人公の性格が伝わってくる。

ゲームの後半では同じ取り消し線が引かれた選択肢を数回選ぶことでやっと線が引かれていない選択肢が選べるようになることもあり、主人公が何回も頑張った結果やっと言いたいことが言えるようになる体験ができる。

選択肢はノベルゲームでとても大事で昔からあるので、パターン化しているところもあるけど、選択肢の可能性をもっと広げてみたい。

(選択肢好きすぎて主人公のセリフが全部選択肢のゲームを作ったことがあるくらい…)

この投稿を読んでいるあなたも不思議な選択肢があるノベルゲームを作ってみないか?

選択肢はいくらでもあるので… 作るか作らないかの選択はあなた次第!🥁


あと、せっかくだからweb拍手も導入してみた。ページの下を見てね~

友達がこのGoogle Sheetsを使うコメントボックスを導入したと聞いたら、もしかしてweb拍手らしきものも作れるんじゃないか?と思って色々調べてみた。

web拍手はfc2みたいな簡単なものも好きなんだけど、最近は絵文字を送るものもあって、せっかくだからそういう感じにしてみた。

基本的にはこの記事でGoogle Formをweb拍手に似せて、数字の出し方はApp Scriptでセルの数字をそのまま読み込んだだけ。

もっと頭を使って、記事ごとに拍手数を分けてnoteにある「❤️スキ」のボタンみたいにすれば良いかもしれないけど、今は合計ボタンをaboutと記事のページにだけ入れて簡単な感じでも十分な気がする(本当はめんどくさいだけ…)

コメント機能も追加してみたので、なにかコメントしたい場合はweb拍手と一緒に送れば良い。コメントはサイトに表示されないけど、ちゃんと読むので、記事の感想とか色々書いてみてね📖

#games #thoughts


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