透明化されるノンバイナリー
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先週、Think Gender Forumというカンファレンスに行ってきた。トーク自体は結構面白かったし、メディアに関わる記者たちがジェンダーバイアスについて考える場があってとてもよかったと思う。来年もぜひやってほしい。
吉田恵里香氏の「違和感から物語は始まる」というトークが個人的に一番心に刺さったので、今日は自分がTGF2026で感じた違和感について話したい。
(#TGF2026というハッシュタグとツイッター・インスタグラムの公式アカウント@tgf_thinkgenderを見れば色々な記事があるからイベントについてもっと知りたい場合はチェックしてね)

Think Gender Forumという名のイベントだったから、ジェンダーについて考えるフォーラムになると思っていた。
実際わりとそうだった。報道のジェンダーバイアスやエンタメにあるジェンダーの歴史やジェンダーに基づくデジタル暴力など、ジェンダーに関する話が主だった。
ただ、二日間ずっと違和感があった。その違和感の理由は「ジェンダー」という言葉にあった。
このイベントでは、「ジェンダー」の話をすると、
「女性」の話だったからだ。
自分はノンバイナリー(いわゆるXジェンダー)だ。「男女」って言葉を聞くと、「おい、なんか忘れてない?」と違和感を感じるような人だ。
Think Gender Forumは7月に開催されたけど、7月には国際ノンバイナリーデーとノンバイナリー啓発週間があるのに、この「ジェンダー」を考えるフォーラムで話題にされたのは国際女性デーと国際男性デーだけ。自分が二日目に「ノンバイナリー」という言葉を言うまでノンバイナリーというジェンダー自体が透明だったと言ってもいいくらい認識されていなかった。
イベントの主催者は朝日新聞で、登壇者と参加者には新聞とテレビの関係者や大学の研究者やクリエイターなど様々だった。
それなのに、男女以外のジェンダーの話がなかったのはなぜ?
ただしトランスジェンダーという言葉はなかった…
日本では男女以外の性は法的な承認がない。だからと言ってノンバイナリー・ジェンダークィア・Xジェンダーの人が日本にいないというわけではない。
Think Gender Forumのサイトでは「無意識のバイアスを乗り越え、ジェンダー平等の実現をリードする表現者へ」という言葉が書いてある。イベントでは可視化の重要性について話した登壇者が数人いた。
ジェンダーバイアスに関して意識を持っている方がこんなにたくさん集まっていたイベントでもノンバイナリーというジェンダーの話が出てこなかったのは、重大な無意識のバイアスだと思う。本当にジェンダー平等の実現をリードしたいというのであれば、最初に必要なのは、男女だけではなく、あわゆるジェンダーの可視化だ。
ノンバイナリー可視化の例として来週開催するNonbinary Coded Gamesを紹介する。ノンバイナリーの開発者の自分ことnpckcと同じくノンバイナリーである開発者のNomnomNamiが主催しするイベントにはノンバイナリーの開発者が作った180個以上のゲームが集まっている。

ノンバイナリーの可視化に力を入れたい日本のメディアに関わっている記者さんなら(他の国でも良いけど!)、このメールフォームに連絡をくれればプレスキットを送るから!
国際ノンバイナリーデーまでまだ一週間くらいあるから、それに合わせて日本のメディアでノンバイナリーの話が取り上げられたら嬉しい🙇