デジタルのふるさと
· 2分で読了
このあいだサブレヤのどうぶつの森コラボのハトの巣サブレを買って家でちょっとしたティータイムをした。

どう森のハトの巣ははじめて行ってからずっとお気に入りの「場所」だから、サブレを食べながら自分がバーチャルで時間をどう過ごしているかを考えてみた。
はじめてハトの巣に行ったのはおそらくDS版のどう森だけど、本当に「場所」だと感じるようになったのはおそらく3DS版(とび森)を遊んでからだ。
今までは兄弟と一緒にどう森をやっていたけど、とび森は日本から輸入して買ったもので、一人でやっていたから、とび森にあった村は自分だけの村だった。
博物館に寄付をしたりして村を盛り上げていたところ、博物館のフータに昔の友達のマスターの話をして……
で、ハトの巣を作るためのベルを集めたわけ。カフェに入ったマスターは無口だったけど、毎日コーヒーを飲んでいるうちに仲良くなった。
どう森では何をするのがわりと自由。勝つ方法は特にないし、そもそも勝つ概念もない。
ハトの巣に毎日コーヒーを飲みに行って何回も読んだことのあるマスターのセリフを読んでもゲーム内で何か得られるわけではなかったけど、それでも自分はずっとやった。リアルで行きつけのカフェがある人みたいに、自分は毎日デジタルなカフェに行って日々を過ごした。
パーティに興味がなくて大学の寮に籠っていた自分はとび森の世界に入って、海の向こうにいたネットの住民たちと交換した。
親戚に会いに香港に戻ったときも3DSを持っていた。自分の知っていた香港が結構変わっていたけど、自分の知っている村がいつもそばにいたから、不安になっても前に進めた。
ペーパーマリオRPGのゴロツキタウン、スーパーマリオサンシャインのドルピックタウン、風のタクトのタウラ島、どう森の町と村と島……外の世界が変わりすぎてわからなくなっていても、自分にはいつでも戻れるデジタルのふるさとがあった。
子供の時から自分の居場所がわからなかった自分にとってのゲームは自分の居場所が作れる世界だった。
3.0のアップデートで久しぶりにスイッチのどう森(あつ森)を起動したんだけど、タイトル画面が流れた途端、「ただいま」という気持ちでうちに帰った。
だから、という感じに綺麗にまとめられるというわけではないけど、デジタルふるさとへのラブレターがとにかく書きたかったので、書いた。